味を一切語らず、
みんな吸い込まれていった 大阪のたこ焼き屋が面白すぎた。
一週間ほど大阪旅行してきました。
USJをゴリゴリに満喫して、
帰りの道中に
たこ焼き屋が6店舗集まったエリアがあったんで、そこに寄ったんですね。
どこにしようかな〜と
各店舗のメニューを比べていると、
あるお店Aは、
こんな風に解説してくれました。
「味はこれとこれとこれがあって、人気の味が食べ比べできるメニューもあるし、ソースはこれとこれから選ますよ。出汁にもこだわってまして〜〜〜」
と、弁舌に商品を一通り説明していただきました。
私は
「なるほど〜、じゃあ他の店も見てみます〜」
と言って、
他の店も見て回りました。
ぶっちゃけ
「なに言ってたか、全く頭に入ってこねー」
です。
なんで、自分の話を集中して聞いてもらえると思ってんですか。
こちとら
ジェットコースターで脳みそ揺さぶられまくって、頭働いてないっちゅーねん。
別の店「玉屋」さんでの声掛けはこうでした↓
1分時間ください
はい
ありがとうございます!!
私の話を聞いた人は絶対お店入ってくれるんですよ。
そして、美味しい〜と満足いただいてます。
ちなみに私は、TV番組のジョブチューンのたこ焼き会で、審査員努めまして〜〜〜。
よっしゃ、ここにしたろ
って感じでした。
どっちの店に入りたくなりますかね?
こういう時も、
マーケティングの感覚持ってると、面白いです。
私なんかは、もはやエンタメの気持ちで話聞いてます。
最初の入らなかったお店って
結局、
機能しか語ってないんですよね。
一番残念なパターン。
商品に自信があったり、詳しい人ほど陥りがちのやつ。
「味の種類、ソースの種類、あれもこれも選べます〜」
って、
今日始めて聞く側からしたら、
一個も頭に入らんです。
まぁ、
つまらんです。
これ、
やられてる時はみんなそう思ってるはずなのに、
いざ自分が伝える側になるとやっちゃうんですよね。
メタ認知持っていきましょ。
一方、
次のお店は実に上手い。
「1分ください」
↓
一度Yesと答えると、その後もYesと答えやすくなるテクニックです。
観光地で、「急いでるから!」と断る人はまずいません。
コミュ障以外から確実にYesがひとつとれます。
「私の話を聞いた人は絶対お店入ってくれるんですよ」
↓
これ、日本人にめっちゃ効くと思います。
これ人気ですよってことと、
「みんな入店してます」ってことも伝えてるんですよね。
みんなやってるのに、自分だけ断りづらい〜。みたいな日本人、多いですよね。
「そして、みなさんに美味しい〜と満足いただいてます。」
↓
自分で美味いって言ってないんですよね。
「お客さんが美味しいって言ってくれてます。」って言ってます。
言ってるが多いですね。
わざとです。
第三者からの評価を使っています。信用の教育です。
「ちなみに私は、TV番組のジョブチューンのたこ焼き会で、審査員努めまして〜〜〜。」
↓
出ました。
コレも日本人が弱い「権威性」です。
偉い(エライっぽい)人の言う事は、ついつい聞いちゃうやつです。
ちなみにミシュラン3年連続受賞の掲示もされてましたが、これも権威性ですね。
ちなみに、
このお店、
味も
めちゃくちゃ美味いんかーい!! ©霜降り明星 せいや
って感じでした。
エビの香りがするたこ焼きで、
店内には、
ちゃんと
オマール海老と20種類の食材で煮込んだ出汁で〜
みたいな
こだわりもちゃんと書いてありました。
でも、
呼び込みではそんなことは一切説明無し。(されてたかもですが、覚えてません。聞く人はそんなもんです。)
でも、
6店舗の中から、この店が選ばれたので勝ちです。
要は、
USJ帰りの人しかいない場所で売れるのは、
たこ焼きという「機能」じゃなくて、
大阪でたこ焼きを食べたという「経験」なんですよね。
だから、
こういう話題になる、
思い出になる店に入る人が多いってことです。
それをわかって、
ああいう呼び込みになったってことです。
これって
全ビジネスに言えることです。
自分が言いたいことだけ言う人は、話は聞かれないし、ものも売れません。
売れる人って
求めていることや必要なことを気づかせることを導入にする、
思いやりのある人なんですよね。
こういう、
マーケティング・教育の視点で世の中を見ると、
凡人レベルはすぐに超えれます。
みんな、
何気なくスルーしてるんですよね。すげーもったいないです。
この感覚を磨けば
街中にあふれる理想の未来って弱いなー
って思います。
自分ならこう言うな
みたいな。
個人的には
謎解きみたいな
ゲーム感覚ですが、
これを日常でもやってると ビジネス力もドンドン上がっていきます。
ぶっちゃけ、
世の中の9割が前者なんで、ちょっと勉強すればどこでも無双できます。
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